PayPay第二弾途中経過

PayPay第二弾が始まって約3週間が経過しました。
第一弾ほどのポイントバックはないものの、第二弾の方が普段の買い物でおトク感を味わえて、楽しんでらっしゃる方は多いと思います。

 

私も第二弾開始にあたり、わざわざYahooカードとプレミアム会員に登録しました。これのおかげで100%バック(上限1000円)が5回に1回の割合になり、体感的にもかなり頻繁に当たっていると感じます。
どれくらいの頻度で当たっているのか、整理してみました。

 

2/12 483円 483円back
2/16 838円 167円back
2/18 264円 52円back
2/19 294円 294円back
2/20 545円 109円back
2/21 144円 27円back
2/22 296円 56円back
2/23 350円 350円back
-----------------------------------
  3,214円 1,538円back(47.9%)

 

我ながらなかなかすごい。

 

1000円未満でしか使ってませんが、本当は1000~2000円くらいの買い物の際に利用するのがいい感じではないかと思っています。
5000円だと、バックが20%でも100%でも1000円なので、せっかくの100%当たりが霞んじゃいますからね。
エネループ単3x8本入りなどいかがでしょうか。

オンラインストレージ比較(AWS S3,OneDrive,Dropbox,Box,Amazonプライムフォト)(個人バックアップ用途)

無料のオンラインストレージはサービス終了リスクがあるということで、有償のオンラインサービスを調査してみました。

前提条件

  • ファイルの種類は写真(jpg)。1ファイル10MB以下と仮定
  • 35,000ファイル、100GB*1
  • バックアップ用途(アクセス頻度は非常に低く、一年あたり全体の5分の1、つまり7,000ファイル、20GBを参照すると仮定)
  • リージョンは東京(リージョンを指定できる場合)
  • 為替レートは1USD=110円と仮定

ファイル数や用途は人によって違うと思いますので、その辺りはいい感じに読み替えてください。

比較対象のサービス

オンラインストレージは様々あると思いますが、用途がバックアップなので、サービス終了リスクが低いと思われるメジャーなサービスをピックアップしました。今回比較したサービスやプラン名は次の通りです。

比較結果

比較結果は次の通り。

サービス・プラン名 ストレージ費用 年間費用
AWS - S3(Standard) ¥3,300/100GB
リクエスト費用 ¥1未満/7,000Request
データ転送費用 ¥1未満/20GB
¥3,301
OneDrive - Office 365 Solo ¥12,744/1,000GB ¥12,744
Dropbox - Plus ¥12,000/1,000GB ¥12,000
Box - Personal Pro ¥14,400/100GB ¥14,400
Amazonプライムフォト ¥3,900/無制限 ¥3,900

デメリットはそれぞれ次の通り。

サービス・プラン名 デメリット
AWS - S3(Standard) 特になし?
OneDrive - Office 365 Solo 50GBの次が1TBのプランとなり中間がない。
Dropbox - Plus 1TBのPlusプランが最小。
Box - Personal Pro 高い。
Amazonプライムフォト

プライム会員を解約すると、無料枠の5GB以外
は削除される可能性あり。写真しか扱えない上、
サービス終了や仕様変更のリスクがこれらの中
では最も高い。

 

考察

S3はさすが安いですね。100GB程度であれば圧倒的なコストパフォーマンスです。

しかし、ファイル容量が大きくなると、徐々にAmazonプライムフォトの安さが際立ってきます。プライム会員を継続するなら最初の選択肢になりそうです。ただし、写真以外も登録したくなるとまた別のサービスを探す必要があるのと、いつまで無制限に使えるのか保障されていないのが懸念材料です。

Dropboxは、かつてはプラットフォームとしてAWSを使っていました。ところが、2018年に自社DCに移行しました。

ascii.jp

これが吉か凶かは分かりません。しかし、S3では、ファイルが複数のアベイラビリティゾーンにレプリケート(複数バックアップ)され、耐久性が99.999999999%*2であるのに対し、Dropboxはいかほどなのか不明です。安くて便利でも、ファイルが喪失するようなことがあっては話にならないので、その点が心配です。ビジネスシーンでも使われているようなので、きっと大丈夫だろうとは思いますが。

OneDriveは、WordやExcelなどOffice365のサービスが付いてこの料金なので、それを考えると破格です。登録するファイルが増え、Officeも最新に買い換えるときが訪れると、これ一択になりそうな予感がします。

Boxは、ビジネスシーンでは結構いい評判を聞いていましたが、個人向けには、何かの間違いじゃないかと疑うほど高額ですね。これではちょっと・・・。

結論

今回の前提条件の場合、S3が最適だと思います。サービス終了や仕様変更リスクの回避も重視しての結論ですが、そのリスクを許容でき、なおかつすでにAmazonプライム会員の人にとってはAmazonプライムフォトが良いと感じられるかもしれません。

 

*1:デジカメとスマホで、子供の写真を中心に8年間それなりに記録すると22,000ファイル65GBだったのを参考に。

*2:https://aws.amazon.com/jp/s3/storage-classes/

ADriveが無料サービスを終了していた

オンラインストレージのADriveが、無料サービスを終了していることに今頃気付きました。

www.adrive.com

我が家では、子供の写真など消えては困るファイルを、NAS+DVD+オンラインストレージで三重に管理しており、ADriveにもファイルをアップロードしていました。しかし、ADriveにはログインすらできないようになっており、アカウントごと削除されてしまったようです。

オンラインストレージは、耐久性は一番だと思いますが、サービス終了リスクがやはり怖いですね。特に無料にこだわっていたのも一因だと思うので、これを機に有料サービスを検討しようと思います。

ちなみに、ADrive終了は4,000通近くの未読メールを整理している最中に気付きました。ちゃんと2015年9月と11月に案内が来ていて、メールを放ったらかしにしてたのも反省。

f:id:moonlightDX999:20190204120237j:plain

ADrive Basic (Free) Personal Basic (free) service to be discontinued

 

Googleの音声認識を整理する

 

 

スマホ音声認識機能やスマートスピーカーの普及に伴って、声での操作が徐々に一般的になってきました。音声認識エンジンの精度向上、とりわけ日本語の解析精度が技術的に格段に向上したことが背景にあると考えていますが、今後さらにこの傾向や発展的な利用が拡大するだろうことを踏まえ、ITエンジニアとしては改めて状況を整理しておきたいと思います。MicrosoftAmazonIBMなど他の事業者でも同様に音声認識エンジンの開発に取り組んでいますが、ここではGoogleをピックアップ。

Speech-to-TextとWeb Speech API

Google音声認識を理解する上で、Speech-to-TextとWeb Speech APIを分けて考える必要があると考えています。

ネットを調べると、音声認識に関して多くの人が解説やデモを公開されており、デモを試す際は多くの場合Chromeブラウザを使ってください、となっているので、あたかもChrome音声認識機能を有しているように錯覚してしまうのですが、より厳密に言うと、Chrome音声認識システムを呼び出す機能を有しているのであり、音声認識エンジンを搭載しているわけではありません。実際、オフラインの状態ではデモは動作しないはずです。

話を元に戻すと、音声認識を解説するサイトでは、Speech-to-Textと書かれていたり、Web Speech APIと書かれていたりします。これらの違いを理解しておいた方が、解説サイトがどちらの話をしているのか理解しやすいですし、商用利用できるのかどうか、解析された音声やテキストはGoogleにどのように扱われるのか(会議の議事録など機密情報を扱って安心か)など、ビジネス用途で利用する際に気になるポイントも抑えることができます。

Speech-to-Textとは

 Speech-to-Textとは、Google Cloud Platform(GCP)が提供するクラウドサービスのひとつです。

cloud.google.com

このサービスを利用するには、GCPのアカウントを作成する必要があります。無料トライアルなども提供されていますが、基本的にGCPのサービス群は有償であり、アカウント作成の際に登録したクレジットカードに対し、利用量に応じて毎月請求されます。法人・個人問わずアカウント作成できますが、個人向けの安いプランなどはなく、料金は一律です。

GCPは、様々なセキュリティやコンプライアンスの対策に取り組んでいます。

cloud.google.com

商用利用可能であり(むしろそれが目的)、ISO27017などを取得していることからも分かる通り、GCPアカウント内で取り扱われたデータを利用者に無断でGoogleが利用、開示することはありません。

cloud.google.com

Web Speech APIとは

Web Speech APIとは、W3CのSpeech APIコミニュティグループにより公開されている仕様です。

www.w3.org

実装された機能やサービスではなく、仕様なのです。ましてや、Googleの持ち物でもありません。

では、単なる仕様のものが、なぜChromeで使えるのでしょうか。なぜなら、Googleがその仕様をベースに機能を実装しているからです。もちろん、その実装はGoogleの持ち物です。

Googleの実装は、Speech-to-Textでの音声認識エンジンと同一だと推察されます*1。しかし、Speech-to-Textとの大きな違いは、Chromeから使えるWeb Speech API実装は、GCPアカウントの作成など、Googleに対して事前に何ら契約や申請などは不要であり、Chromeさえあれば誰でも無償で利用できるという点です。

有償同等精度の音声認識エンジンを無償で使えるなら便利なことこの上なしですが、ビジネス利用には注意が必要です。Web Speech API実装の商用利用はOKのようですが*2GCPのように、データの取り扱いについて何ら定めがないため、業務上の機密情報を扱うのは憚られます。

なお、Web Speech APIでは、Speech Recognition API音声認識)と音声合成(Speech Synthesis API)の仕様を定めています。それぞれブラウザの対応状況は次の通りです。

Can I use Speech Recognition? Support tables for HTML5, CSS3, etc

Can I use Speech Synthesis? Support tables for HTML5, CSS3, etc

Chrome以外のブラウザでも音声認識は使えますし、音声合成に至ってはさらに多くのブラウザがサポートしていますね。

便利な音声認識サービス

Speechnotes

音声がリアルタイムに認識される上、認識の途中でキーボードを使ってカンマやピリオドなどを挿入できます(全角の読点や句点はダメでした)。音声だけでは、カンマやピリオドを入れられないので、その難点を上手くクリアでき、自然なテキストを記録できます。

 

speechnotes.co

おそらくSpeech-to-Textを使っています。サイトのHTMLソースを見ると「https://apis.google.com/js/client.js」が使われており、これはGCPのクライアントライブラリ*3なのでそのように推測しました。

GCPですが、ビジネス利用は要注意です。Speechnotes提供元のWellSource社(?)が契約するGCPアカウントだと推察されますので、WellSource社がその気になれば音声やテキストデータを記録・入手可能です。Android版Speechnotesの説明では、「弊社はあなたのプライバシーを重視し、保護します。あなたの如何なるデータも保存しません。」と書かれていますが、果たしてどこまで信用してよいやら。

play.google.com

Firefoxの便利なショートカット

かれこれ15年近くFirefoxを使い続けていますが、アドオンでマウスジェスチャーは活用しているものの、ショートカットキーはほとんど使っていませんでした。

しかし、最近改めてショートカットを調べてみると、マウスジェスチャーよりもシンプルで便利なものがあるんですね。

プチ感動したので、数ある中でもこれはぜひおすすめなものを紹介します。

 

Ctrl+W
タブを閉じる。

Ctrl+B
ブックマークサイドバーを表示・非表示する。

Ctrl+E
検索バーにフォーカスする。

Ctrl+F
ページ内検索バーにフォーカスする。

 

もちろんこれ以外にもショートカットはたくさんあります。

support.mozilla.org全部覚えるなんて無理。

でも、よく使う機能だけでも覚えると、とても快適になりますよ。

もしこの4つを使っていなければ、今日からぜひ使ってみてください。